できない人をできる人にする心理テクニック

心理学

こんにちは!やーるー科学大学 学長のイエモリです。

突然ですが、あなたはピグマリオン効果とゴーレム効果をご存じでしょうか。

簡単に言えば、ひとは他人から言われた通りの人間になってしまう(なろうとしてしまう)。ということです。

ピグマリオン効果

教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。別名、教師期待効果(きょうしきたいこうか)、ローゼンタール効果(ローゼンタールこうか)などとも呼ばれている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8A%B9%E6%9E%9C

そしてこのピグマリオン効果は逆方向のベクトルでも作用します。言い換えれば、人はけなされたり、できないやつだ、というレッテルを張られるとどんどんできない人になるというもの。
これはゴーレム効果と呼ばれます。

ピグマリオン効果と例

仮に仕事などがあなたの期待する程度までできない人がいた時も、一般論で指導するようにしましょう。

それでは、具体的にどういう対応をしたらいいのか例と共に考えてみましょう。

事例1:時間にルーズなAさん遅刻や無断欠勤(欠席)を何度注意しても繰り返します。あなたはAさんになんと伝えますか。

「仕事もできない上に遅刻とはいい御身分ですね」
→嫌味をいいたくなるのはとてもよくわかりますが、残念ながら効果があるどころかむしろ逆効果です。

「やっぱり、時間を守る人間って信頼されるよね。」
→Aさんが遅刻などを繰り返すことはいったん置いといて、一般論として伝えるのがポイントになります。

事例2:後輩のBさんは仕事は確実にこなしますが、ひとつひとつのこだわりが強く、こちらが平日にLINEをしても3日間返信が来ないどころか既読にすらならないことがよくあります。Bさんへは何と言ったらいいでしょう。

「3日間スマホ見ないことなどあるわけがない。すぐに返信できることだろう。なぜ返さないんだ。」
→こういうことを言ってしまう気持ちもわからなくはないのですが、人によって返信の速さなどはまちまちであるのも事実。そんな時は以下のような伝え方はいかがでしょう。

「返信の早い人に優秀な人が多い傾向にあるよね。」
→正直なところ、ちゃんとしたデータがあるのかわからないのでこれは私自身の経験則ですが大学時代超絶優秀で忙しい先生はだいたいメールの返信が早かった覚えがあります。

モチベーション

しかしながら、ここまでこちらが下手にでたところで相手は自分ができないやつだ。ということはゆめゆめ感じていない可能性もあります。結果的にこちら側の体力や精神力が削られないためにも、適切な心の持ちようは必要でしょう。

まず初めに、過去と他人は変えられないということ。こんなことを言うと、身もふたもないことをいわないでくれ!と言われそうですが、これは重要な考え方です。過去と他人は変えらないが、未来と自分は変えられる

そう、自分は変えることができるのです。今まで他人や部下、後輩をことごとくゴーレムにしてしまったとしても心配ありません。未来は変えられます。

そして、もう一つ重要な考え方を提示しておきましょう。こちらの想いは必ず通じます。そう信じて、ピグマリオン効果のすごさを実感してみてください。

おわりに

いかがだったでしょうか。ピグマリオン効果とゴーレム効果について、例を織り交ぜながら解説していきました。

すこしでも、対人関係への悩み、特に自らが思い描いているレベルへ到達してくれない人への悩みをもっているあなたのお役に立てれば幸いです。

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